PR

七帝柔道記

「青春」完結。
本当の強さとは何か。
七帝戦本番を前に、増田は練習中に致命的な負傷を負う。
和泉主将をはじめとする四年目にとっては最後の七帝戦。
レギュラーも、それ以外の部員も、怪我で出られぬ増田も、OBたちも、「この日」のために、青春の全てを、人生の全てを、捧げてきたのだ。
七帝戦の激闘の果てに、彼らが掴んだものは何か。
完結編。

レビューを見る

購入・お申し込みはこちら

コメント

  1. 悲しいまで強い情熱

    旧帝国大学7校だけで行われる寝技中心の柔道。

    五輪で行われる柔道と異なる決まりの異端の武道。

    七つの帝国大学だけの異質な柔道、七帝柔道。

    その世界はあまりにも森厳な厳しさに貫かれている。

    激痛、傷、けが、疲労、恐怖、不安、呼吸困難、学業放棄、

    異性との恋愛も不可能。
    娯楽や教育をある意味放棄する過酷な青春。

    なぜ彼らはそこまでして戦うのか・・・・・。

    富も権力も得られないのに己の肉体を損傷させるあまりにも過酷な青春。

    そこが格闘技の深淵なる深みなのだろう。

    その崇高な悲しいまでの情熱に深く胸打たれた。
    悲しくも猛々しいこの青春神話は、武道の本質をついている。

    求道の若者たちの未来に多くの幸福があることを祈っている。