東京湾で座礁した米軍の空母から、一羽の鳥が逃げた。
そのことで多くの兵士が死ぬ。
さらに東京の街中にやって来たその鳥は、空前の死者を出す。
その鳥とは、その眼で見られた者はすべて死んでしまうという一羽の恐ろしいフクロウだった。
かつて猟師仲間とともに、そのフクロウを一度は撃ち落とした鵜平は、米軍の要請を受けて、再び銃を取る――!
邪眼は月輪に飛ぶ

東京湾で座礁した米軍の空母から、一羽の鳥が逃げた。
そのことで多くの兵士が死ぬ。
さらに東京の街中にやって来たその鳥は、空前の死者を出す。
その鳥とは、その眼で見られた者はすべて死んでしまうという一羽の恐ろしいフクロウだった。
かつて猟師仲間とともに、そのフクロウを一度は撃ち落とした鵜平は、米軍の要請を受けて、再び銃を取る――!
コメント
今回の敵はひとにらみでどんな生き物も殺してしまう××××だった!
この設定にまず度肝をぬかれ、次いで息もつかせぬ展開に固唾を飲み、決着にギクリとし……。
やっぱりすっげえストーリーテラーだなあこのヒト!
少年漫画らしい、よく藤田さんの短編とかにあるノリです。
うしとらともちょっと近い、かな。
藤田さんの話だから、もちろん読み応えもあるし買って損したって感じではないんですが、私はあんまり好みじゃありません。
藤田和日郎ファンなら読むべきだし、そうでなくても読むといいと思う。
双亡亭然り「どうやって勝つんだこんなの」って敵が出てきて、絶体絶命の状況を命懸けでどうにかするのが本当にアツい。
おどろおどろしい敵や設定、伝奇っぽい呪術と交錯する近代兵器、そしてちょっぴりお色気があって、藤田和日郎ここにあり!
という感じ。
一気に読むと信頼関係を築くのが少し早いかなという気はしなくもないけど、そんな小さなことが気にならないくらい、期待以上にきっちり面白かった。
1巻完結というのも読みやすいし、フクロウと鵜平の対比構造があり、良く錬られたドラマがあり、それぞれの抱えた葛藤や悩みもまとめて大団円へと昇華していて、本当にすっきりと読み終えることのできる一冊だった。
ふりがなは月輪(がちりん)。
『うしおととら』『からくりサーカス』に続く短期連載、一巻七話。
見るだけで生物を殺す邪眼のフクロウと老マタギの戦い。
随所に溢れる『うしおととら』を髣髴とさせる藤田節。
漲って当然。
目が正面にあるフクロウは人間っぽいなと改めて思いました。
1冊で長編漫画を読んだ満足感を得られる作品は素晴らしいと思います
こうゆう漫画がもっと増えればいいのに。
藤田先生の作品は登場人物たちほど、作品のメッセージ性がストレートではないところがまた大人っぽくてステキです 「何が言いたいかは少し考えてみて下さい」っていうような感じ
『からくり』よりも『うしとら』に気持ちが近いかもしれません。
1巻完結ではあるけれど、十分な読み応え。
コンパクトながらも中身はドロリと濃い作品。
その眼で見られたら死ぬ、と言われているフクロウと、それを退治しようとするいろいろな人たちが絡んでくるのですが、キャラクターたちの個性もうまいこと生かされているし、非常にヨカです。
装丁の黄色と黒も良いなー。
終わり方もいいしね。
偏屈でもあんな感じに生きたいもんだ。
『うしおととら』に比べて
と比べられる比べること可な後続作であると看做せるのが残念
マタギのじいさまが主人公ですが、もうホントたまらん。
なんでこの人の描くじいさまはこうも猛烈にカッコイイんだ。
説明と感じさせず人物の背景、立場、矜恃を物語に織り込んでいく組立は流石ベテランの力量でした。
鵜平の不器用な愛に子を持つ親として思い入れるも良し、輪の境遇を甘んじるのではなく受け入れ強く生きる姿に惹かれるも良し、はたまたマイケルの漢気とケビンの悔恨から立ち上がる矜恃に惚れるも良しの娯楽作品です。
個人的にはミネルバの孤独と悲哀についても白面の者の様に深堀して欲しかったですが単巻構成なので致し方ない所でしょうか。
好きな登場人物に思い入れ一気にラストシーンへ疾走し、最後にこの魅力的なキャラクター達と別れるのが淋しいと思わせる素敵な作品です。
泣かせるような切ないエピソードみたいなのが凄いさり気なく入っててねー
不意に来るからウルっとくるよ。
ミネルヴァタソ・・・・
あと、この親子関係もなかなか私的にツボでしたよ。
でもフヂタ節は掠れるどころかますます濃くなっておられる… いっそこのまま青年誌に移行しちゃいませんかフヂタ先生(期待に満ちたマナザシで)
なおかつ熱い。
登場人物一人ひとりが秘めた情熱を持っていて熱いので凄く応援したくなる。
いつもの藤田節。
第一話を本誌で流し読みしただけで、強烈な設定が頭に焼き付いて離れなかった。
久しぶりにアツい漫画を読んだ気がします。
こんな相手といったいどう戦うんだろう・・・と、ページをめくるごとにワクワクしました。
宿敵ミネルヴァとの戦いは恐ろしくもあり、哀しくもあるのですが、何故か清々しい読後感。
基本、シリアスでダークな感じなのですが、ギャグも所々含まれてるあたり安心して読めました。
藤田和日郎は話広げるのも畳むのも上手いと思いますが、小さくまとめるのは苦手なのかなと。
1冊で長編漫画を読んだ満足感を得られる作品は素晴らしいと思います
こうゆう漫画がもっと増えればいいのに。
藤田先生の作品は登場人物たちほど、作品のメッセージ性がストレートではないところがまた大人っぽくてステキです 「何が言いたいかは少し考えてみて下さい」っていうような感じ
最初から最後まで一気読みしました。
終盤、邪眼の孤独まで描いていて、うっかりフクロウにまで感情移入。
とにかく熱い。
キャラクター造形も最高。
最後、語りが誰なのか判明するところにも驚きがww
文句無しのエンタメです。
みなさま是非に!
一冊でよくまとまった話の構成!
同作者の他の作品も読みたくなる!