SF短編、全作品収録の決定版が登場!
2023年、TVドラマ化を機に、藤子・F・不二雄のSF短編シリーズ全110作品+αを単行本全10巻に再編集し、装いも新たに刊行!
「異色SF」シリーズ6冊(第1〜6巻)と「少年SF」シリーズ4冊(第7〜10巻)に分け、それぞれ概ね発表順に収録します。
第1巻の収録作品は以下の通りです。
<第1巻収録作品(異色SF短編)>・「ミノタウロスの皿」・「カイケツ小池さん」・「ドジ田ドジ郎の幸運」・「ボノム=底ぬけさん=」・「じじぬき」・「ヒョンヒョロ」・「自分会議」・「わが子・スーパーマン」・「気楽に殺ろうよ」・「換身」・「アチタが見える」・藤子・F・不二雄「あとがきにかえて」*過去に刊行された、既存の『藤子・F・不二雄 SF短編PERFECT版』全8巻とは作品の収録順と巻立てが異なります。
藤子・F・不二雄SF短編コンプリート・ワークス 1 ミノタウロスの皿

コメント
『カイケツ小池さん』は正義にとりつかれた話の通じないやつの描写がうまかった、こういうやつって結構ザラにいる。
『ボノム=底ぬけさん=』人間の行動はすべて遺伝子・環境に支配されているから、ただすべてを事象として捉える…みたいな考え方は他の作品でもよく見るが、だいたい快楽主義とか虚無主義に落ち着く。
いっぽうこの作品の主人公は善人を貫いていたので新鮮だった。
またとにかくオチが良い。
「今新たな遺伝子が生まれるとこなの」て。
『気楽に殺ろうよ』
変な世界に飛ばされる→知らないうちに元の世界に戻る→変な行動をしてしまう、という構成は『ドラえもん』でもよく見た気がする。
世界観の説明のために医者が火星人の例えを出していたのが、妙にわかりやすくて良かった。
『ヒョンヒョロ』
めちゃくちゃ面白かった。
「生体ノ組織ニ異物ヲ挿入シコレヲ破壊シヨウトイウココロミデハアリマセンカ。
」
「ナラバムダデス次元ガチガウ。
」
言いたすぎるこれ
宇宙人の設定なんだから、銃が効きません、という描写でもいいのに、「次元が違う」って言うのがすごく良かった。
ヒョンヒョロがずっと不気味だけどギリ親しみが勝つくらいのラインで話を進めていくのが上手いな~と思った。
(誘拐ヲ実行スル!
が際立つ)
ドラえもんにも『未知とのそうぐう機』でビー玉で宇宙人を追い返す回があったなと思い出す。
個人的閉鎖的独善的欲望と言えますな。
性欲とは??種族の存続を目的とする欲望である!
公共的社会的発展的性格を有している訳です。
ちゃんとスペアを作ってから、保健所へ電話するのが順序だろ。
出生率は年々増加するのに、自然死は減る一方!
となれば、無理の無い形で間引きを考える必要も…。
何よりの証拠が世界中に古くから伝えられてきた神話、民話、伝承です。
まだ4巻くらいまでしか読んでないけど、藤子・F・不二雄は世間で思われてる以上にガチSFの人だし、ガチで手塚治虫の後継者たらんとした人だったんだな、と言う感想になりました。
中年男性の社会的役割からの逃避がくり返し描かれたり、あり得たかもしれない人生のifを希求する登場人物たちが多く登場したりと、青年向けに書かれた作品ならではの苦い読後感もあって新鮮で面白い。
藤子・F・不二雄さんといえば、ドラえもんやキテレツ大百科、パーマンといった子ども向けのファンタジーのイメージが強いですが、この本は違います。
収録作品はどれもハッピーエンドで終わる物語ではなく、最後に心にモヤモヤを残し、そして考えさせられる作品です。
僕の知っている藤子・F・不二雄さんとは違う二面生をみました。
子供と一緒に読むには早いわ。
ひっそり書棚に隠してひとりで読みます。
言葉は通じても、意思疎通ができるとは限らない。
無邪気な正義は悪よりも危険。
素朴でダークなメッセージがギュッと詰まった一冊だった。
まだ4巻くらいまでしか読んでないけど、藤子・F・不二雄は世間で思われてる以上にガチSFの人だし、ガチで手塚治虫の後継者たらんとした人だったんだな、と言う感想になりました。
中年男性の社会的役割からの逃避がくり返し描かれたり、あり得たかもしれない人生のifを希求する登場人物たちが多く登場したりと、青年向けに書かれた作品ならではの苦い読後感もあって新鮮で面白い。
『カイケツ小池さん』で、『デスノート』にある「名前を書いたら死ぬ」ノートを使っていたことには驚いた。
収録されている短編にハズレがなく、とても素晴らしい作品を読むことができた。
『ミノタウロスの皿』の
「ただ死ぬだけなんて・・・・・。
なんのために生まれてきたのかわからないじゃないの。
」
と言われたらすぐに私は反論できないので、いま一度生きる意味を考える必要があると感じた。
どれを買うか
基本中の基本として押さえておきたい
当時のコミックに漏れがあるようなので全巻揃えるつもり
逆張りのアイデアや話の長さが適度に簡潔なおかげで、ぼくらの生活の”あたりまえ”についてまで勢い余って想像力をかきたてられてしまう。
惹き込まれる、というのはそういうことなのかも
個人的閉鎖的独善的欲望と言えますな。
性欲とは??種族の存続を目的とする欲望である!
公共的社会的発展的性格を有している訳です。
ちゃんとスペアを作ってから、保健所へ電話するのが順序だろ。
出生率は年々増加するのに、自然死は減る一方!
となれば、無理の無い形で間引きを考える必要も…。
何よりの証拠が世界中に古くから伝えられてきた神話、民話、伝承です。
藤子不二夫のあとがきも非常に興味深い。
ドラえもんと全く違うように見えて、根は一緒。
浮気をしているような感覚。
ボノム=底抜けさん=初めてみたけど面白い。
藤子・F・不二雄さんといえば、ドラえもんやキテレツ大百科、パーマンといった子ども向けのファンタジーのイメージが強いですが、この本は違います。
収録作品はどれもハッピーエンドで終わる物語ではなく、最後に心にモヤモヤを残し、そして考えさせられる作品です。
僕の知っている藤子・F・不二雄さんとは違う二面生をみました。
同ミュージアムに行った際に購入。
少し前にNHKドラマで放送されていたのも観て面白いと思ったので、原作へ。
ストーリーのアンチテーゼや、やるせなさを感じ、さらに画力が単純なのに伝わる所を流石と思う。
そして、読んでいる時は楽しいが、読み終わると何も記憶に残っていない。
これが少年漫画の素晴らしさ。
全10巻。
以前大全集のSF・異色短編1を買ったのですが、続きがなかなか見つからなかったので、こちらで読んでしまおうと思います。
FさんとAさんのざっくりした区分けとして、Fさんは「ドラえもん」なのでファンタジー、Aさんは「笑ゥせぇるすまん」なのでブラック、というものでしたが、SF短編を読むとFさんも、だいぶブラックな部分があるのだな、と再確認。
人の感情の陰陽が理解、把握できていないと、大ヒット作品は生み出せないんでしょうね。
「ドジ田ドジ郎の逆襲」が一見ハッピーエンドっぽいけども、あの二人以外は海に来なかったということは、本当なら来る予定だった他の人々には何が起きたのか?
不幸という言葉では片付けられない事件が裏では起きているのだろう。
それを感ゲルと、恐怖でしかないね、この作品。
ドジ郎がラッキーと感じた度合いによって、他人への不幸が決まっていると思うので、憧れの女性とのデートで感じた幸福度と引き換えにした不幸が訪れた人たちはどうなってのかな?なんてね。
『HUNTER×HUNTER』のナニカの等価交換ルールに怖さに通じるものがある。
こちらの方が先なので、ひょっとしたら、要素の一つなのかもしないね。
「自分会議」の読後感の悪さ。
ただ悪いからといって、嫌いとかつまらないとかでないのが、面白いところです。
救いはないけども。
そこに裏切られたと感じるから、してやられたという読後感があるから、好印象なのだと思います。
主役である学生と少年が、未来の自分、人間の汚い部分を見せつけてくる自分に嫌悪して、そうならないようにしようね、という風に終わるのかと思っていたので。
嫌悪でなく絶望してしまうとは。
嫌な話なんですよ、でも嫌いではないんです。
少年のような感覚は持ちあわせていないということが自覚しているからかな。
羨ましさなのかなぁ。
潔癖と隣り合わせにある絶望、そこに身を任せてしまう向こう見ずさ。
失ってしまった特権とでもいうのでしょうかね。
あの少年って何歳の設定なんだろうか。
大人の汚さに耐えれない感情を持っているとなると幾つだ?中学生ではないと思うんだよな、見た目的に。
小学生高学年?10歳とか?繊細な年頃って、幾つなんだろう。
特に印象深かった2作品でした。
どの短編もレベルが高い。
ふとした日常のなかで奇想天外な事象がぽつりと起こり、それが大なり小なり経て、しまいには取り返しのつかないオチに繋がる、見事な構成。
アイディアの出し方も上手いし、色んな本を読んでる人ゆえの知的な深みもある。
ブラックかつシニカルな物語も超好み。
もっと掘っていきます。
幼少期にみたテレビアニメやコロコロコミックくらいでしか作品を知らない自分にとって、藤子不二雄といえば”安心して読めるマンガ・観られるアニメ”のイメージがまずあって、それとは別にA先生は「笑ゥせぇるすまん」を描いているけど、F先生は子ども向けのファンタジーを描き続けている。
ずっとそんなイメージを勝手に抱いていたので、たまたま観たNHKのドラマで作品を知って衝撃を受け、その勢いのまま買って読んでさらに衝撃を受けました。
落語っぽいオチが多いのが印象的。
続刊も読みたいです。
『カイケツ小池さん』は正義にとりつかれた話の通じないやつの描写がうまかった、こういうやつって結構ザラにいる。
『ボノム=底ぬけさん=』人間の行動はすべて遺伝子・環境に支配されているから、ただすべてを事象として捉える…みたいな考え方は他の作品でもよく見るが、だいたい快楽主義とか虚無主義に落ち着く。
いっぽうこの作品の主人公は善人を貫いていたので新鮮だった。
またとにかくオチが良い。
「今新たな遺伝子が生まれるとこなの」て。
『気楽に殺ろうよ』
変な世界に飛ばされる→知らないうちに元の世界に戻る→変な行動をしてしまう、という構成は『ドラえもん』でもよく見た気がする。
世界観の説明のために医者が火星人の例えを出していたのが、妙にわかりやすくて良かった。
『ヒョンヒョロ』
めちゃくちゃ面白かった。
「生体ノ組織ニ異物ヲ挿入シコレヲ破壊シヨウトイウココロミデハアリマセンカ。
」
「ナラバムダデス次元ガチガウ。
」
言いたすぎるこれ
宇宙人の設定なんだから、銃が効きません、という描写でもいいのに、「次元が違う」って言うのがすごく良かった。
ヒョンヒョロがずっと不気味だけどギリ親しみが勝つくらいのラインで話を進めていくのが上手いな~と思った。
(誘拐ヲ実行スル!
が際立つ)
ドラえもんにも『未知とのそうぐう機』でビー玉で宇宙人を追い返す回があったなと思い出す。
同ミュージアムに行った際に購入。
少し前にNHKドラマで放送されていたのも観て面白いと思ったので、原作へ。
ストーリーのアンチテーゼや、やるせなさを感じ、さらに画力が単純なのに伝わる所を流石と思う。
そして、読んでいる時は楽しいが、読み終わると何も記憶に残っていない。
これが少年漫画の素晴らしさ。
言葉は通じても、意思疎通ができるとは限らない。
無邪気な正義は悪よりも危険。
素朴でダークなメッセージがギュッと詰まった一冊だった。
どれを買うか
基本中の基本として押さえておきたい
当時のコミックに漏れがあるようなので全巻揃えるつもり
藤子・F・不二雄さんといえば、ドラえもんやキテレツ大百科、パーマンといった子ども向けのファンタジーのイメージが強いですが、この本は違います。
収録作品はどれもハッピーエンドで終わる物語ではなく、最後に心にモヤモヤを残し、そして考えさせられる作品です。
僕の知っている藤子・F・不二雄さんとは違う二面生をみました。
藤子不二夫のあとがきも非常に興味深い。
ドラえもんと全く違うように見えて、根は一緒。
浮気をしているような感覚。
ボノム=底抜けさん=初めてみたけど面白い。
幼少期にみたテレビアニメやコロコロコミックくらいでしか作品を知らない自分にとって、藤子不二雄といえば”安心して読めるマンガ・観られるアニメ”のイメージがまずあって、それとは別にA先生は「笑ゥせぇるすまん」を描いているけど、F先生は子ども向けのファンタジーを描き続けている。
ずっとそんなイメージを勝手に抱いていたので、たまたま観たNHKのドラマで作品を知って衝撃を受け、その勢いのまま買って読んでさらに衝撃を受けました。
落語っぽいオチが多いのが印象的。
続刊も読みたいです。
『カイケツ小池さん』で、『デスノート』にある「名前を書いたら死ぬ」ノートを使っていたことには驚いた。
収録されている短編にハズレがなく、とても素晴らしい作品を読むことができた。
『ミノタウロスの皿』の
「ただ死ぬだけなんて・・・・・。
なんのために生まれてきたのかわからないじゃないの。
」
と言われたらすぐに私は反論できないので、いま一度生きる意味を考える必要があると感じた。
どの短編もレベルが高い。
ふとした日常のなかで奇想天外な事象がぽつりと起こり、それが大なり小なり経て、しまいには取り返しのつかないオチに繋がる、見事な構成。
アイディアの出し方も上手いし、色んな本を読んでる人ゆえの知的な深みもある。
ブラックかつシニカルな物語も超好み。
もっと掘っていきます。
逆張りのアイデアや話の長さが適度に簡潔なおかげで、ぼくらの生活の”あたりまえ”についてまで勢い余って想像力をかきたてられてしまう。
惹き込まれる、というのはそういうことなのかも
『カイケツ小池さん』は正義にとりつかれた話の通じないやつの描写がうまかった、こういうやつって結構ザラにいる。
『ボノム=底ぬけさん=』人間の行動はすべて遺伝子・環境に支配されているから、ただすべてを事象として捉える…みたいな考え方は他の作品でもよく見るが、だいたい快楽主義とか虚無主義に落ち着く。
いっぽうこの作品の主人公は善人を貫いていたので新鮮だった。
またとにかくオチが良い。
「今新たな遺伝子が生まれるとこなの」て。
『気楽に殺ろうよ』
変な世界に飛ばされる→知らないうちに元の世界に戻る→変な行動をしてしまう、という構成は『ドラえもん』でもよく見た気がする。
世界観の説明のために医者が火星人の例えを出していたのが、妙にわかりやすくて良かった。
『ヒョンヒョロ』
めちゃくちゃ面白かった。
「生体ノ組織ニ異物ヲ挿入シコレヲ破壊シヨウトイウココロミデハアリマセンカ。
」
「ナラバムダデス次元ガチガウ。
」
言いたすぎるこれ
宇宙人の設定なんだから、銃が効きません、という描写でもいいのに、「次元が違う」って言うのがすごく良かった。
ヒョンヒョロがずっと不気味だけどギリ親しみが勝つくらいのラインで話を進めていくのが上手いな~と思った。
(誘拐ヲ実行スル!
が際立つ)
ドラえもんにも『未知とのそうぐう機』でビー玉で宇宙人を追い返す回があったなと思い出す。
子供と一緒に読むには早いわ。
ひっそり書棚に隠してひとりで読みます。
個人的閉鎖的独善的欲望と言えますな。
性欲とは??種族の存続を目的とする欲望である!
公共的社会的発展的性格を有している訳です。
ちゃんとスペアを作ってから、保健所へ電話するのが順序だろ。
出生率は年々増加するのに、自然死は減る一方!
となれば、無理の無い形で間引きを考える必要も…。
何よりの証拠が世界中に古くから伝えられてきた神話、民話、伝承です。
全10巻。
以前大全集のSF・異色短編1を買ったのですが、続きがなかなか見つからなかったので、こちらで読んでしまおうと思います。
FさんとAさんのざっくりした区分けとして、Fさんは「ドラえもん」なのでファンタジー、Aさんは「笑ゥせぇるすまん」なのでブラック、というものでしたが、SF短編を読むとFさんも、だいぶブラックな部分があるのだな、と再確認。
人の感情の陰陽が理解、把握できていないと、大ヒット作品は生み出せないんでしょうね。
「ドジ田ドジ郎の逆襲」が一見ハッピーエンドっぽいけども、あの二人以外は海に来なかったということは、本当なら来る予定だった他の人々には何が起きたのか?
不幸という言葉では片付けられない事件が裏では起きているのだろう。
それを感ゲルと、恐怖でしかないね、この作品。
ドジ郎がラッキーと感じた度合いによって、他人への不幸が決まっていると思うので、憧れの女性とのデートで感じた幸福度と引き換えにした不幸が訪れた人たちはどうなってのかな?なんてね。
『HUNTER×HUNTER』のナニカの等価交換ルールに怖さに通じるものがある。
こちらの方が先なので、ひょっとしたら、要素の一つなのかもしないね。
「自分会議」の読後感の悪さ。
ただ悪いからといって、嫌いとかつまらないとかでないのが、面白いところです。
救いはないけども。
そこに裏切られたと感じるから、してやられたという読後感があるから、好印象なのだと思います。
主役である学生と少年が、未来の自分、人間の汚い部分を見せつけてくる自分に嫌悪して、そうならないようにしようね、という風に終わるのかと思っていたので。
嫌悪でなく絶望してしまうとは。
嫌な話なんですよ、でも嫌いではないんです。
少年のような感覚は持ちあわせていないということが自覚しているからかな。
羨ましさなのかなぁ。
潔癖と隣り合わせにある絶望、そこに身を任せてしまう向こう見ずさ。
失ってしまった特権とでもいうのでしょうかね。
あの少年って何歳の設定なんだろうか。
大人の汚さに耐えれない感情を持っているとなると幾つだ?中学生ではないと思うんだよな、見た目的に。
小学生高学年?10歳とか?繊細な年頃って、幾つなんだろう。
特に印象深かった2作品でした。
まだ4巻くらいまでしか読んでないけど、藤子・F・不二雄は世間で思われてる以上にガチSFの人だし、ガチで手塚治虫の後継者たらんとした人だったんだな、と言う感想になりました。
中年男性の社会的役割からの逃避がくり返し描かれたり、あり得たかもしれない人生のifを希求する登場人物たちが多く登場したりと、青年向けに書かれた作品ならではの苦い読後感もあって新鮮で面白い。
『カイケツ小池さん』は正義にとりつかれた話の通じないやつの描写がうまかった、こういうやつって結構ザラにいる。
『ボノム=底ぬけさん=』人間の行動はすべて遺伝子・環境に支配されているから、ただすべてを事象として捉える…みたいな考え方は他の作品でもよく見るが、だいたい快楽主義とか虚無主義に落ち着く。
いっぽうこの作品の主人公は善人を貫いていたので新鮮だった。
またとにかくオチが良い。
「今新たな遺伝子が生まれるとこなの」て。
『気楽に殺ろうよ』
変な世界に飛ばされる→知らないうちに元の世界に戻る→変な行動をしてしまう、という構成は『ドラえもん』でもよく見た気がする。
世界観の説明のために医者が火星人の例えを出していたのが、妙にわかりやすくて良かった。
『ヒョンヒョロ』
めちゃくちゃ面白かった。
「生体ノ組織ニ異物ヲ挿入シコレヲ破壊シヨウトイウココロミデハアリマセンカ。
」
「ナラバムダデス次元ガチガウ。
」
言いたすぎるこれ
宇宙人の設定なんだから、銃が効きません、という描写でもいいのに、「次元が違う」って言うのがすごく良かった。
ヒョンヒョロがずっと不気味だけどギリ親しみが勝つくらいのラインで話を進めていくのが上手いな~と思った。
(誘拐ヲ実行スル!
が際立つ)
ドラえもんにも『未知とのそうぐう機』でビー玉で宇宙人を追い返す回があったなと思い出す。
どれを買うか
基本中の基本として押さえておきたい
当時のコミックに漏れがあるようなので全巻揃えるつもり
全10巻。
以前大全集のSF・異色短編1を買ったのですが、続きがなかなか見つからなかったので、こちらで読んでしまおうと思います。
FさんとAさんのざっくりした区分けとして、Fさんは「ドラえもん」なのでファンタジー、Aさんは「笑ゥせぇるすまん」なのでブラック、というものでしたが、SF短編を読むとFさんも、だいぶブラックな部分があるのだな、と再確認。
人の感情の陰陽が理解、把握できていないと、大ヒット作品は生み出せないんでしょうね。
「ドジ田ドジ郎の逆襲」が一見ハッピーエンドっぽいけども、あの二人以外は海に来なかったということは、本当なら来る予定だった他の人々には何が起きたのか?
不幸という言葉では片付けられない事件が裏では起きているのだろう。
それを感ゲルと、恐怖でしかないね、この作品。
ドジ郎がラッキーと感じた度合いによって、他人への不幸が決まっていると思うので、憧れの女性とのデートで感じた幸福度と引き換えにした不幸が訪れた人たちはどうなってのかな?なんてね。
『HUNTER×HUNTER』のナニカの等価交換ルールに怖さに通じるものがある。
こちらの方が先なので、ひょっとしたら、要素の一つなのかもしないね。
「自分会議」の読後感の悪さ。
ただ悪いからといって、嫌いとかつまらないとかでないのが、面白いところです。
救いはないけども。
そこに裏切られたと感じるから、してやられたという読後感があるから、好印象なのだと思います。
主役である学生と少年が、未来の自分、人間の汚い部分を見せつけてくる自分に嫌悪して、そうならないようにしようね、という風に終わるのかと思っていたので。
嫌悪でなく絶望してしまうとは。
嫌な話なんですよ、でも嫌いではないんです。
少年のような感覚は持ちあわせていないということが自覚しているからかな。
羨ましさなのかなぁ。
潔癖と隣り合わせにある絶望、そこに身を任せてしまう向こう見ずさ。
失ってしまった特権とでもいうのでしょうかね。
あの少年って何歳の設定なんだろうか。
大人の汚さに耐えれない感情を持っているとなると幾つだ?中学生ではないと思うんだよな、見た目的に。
小学生高学年?10歳とか?繊細な年頃って、幾つなんだろう。
特に印象深かった2作品でした。
個人的閉鎖的独善的欲望と言えますな。
性欲とは??種族の存続を目的とする欲望である!
公共的社会的発展的性格を有している訳です。
ちゃんとスペアを作ってから、保健所へ電話するのが順序だろ。
出生率は年々増加するのに、自然死は減る一方!
となれば、無理の無い形で間引きを考える必要も…。
何よりの証拠が世界中に古くから伝えられてきた神話、民話、伝承です。
藤子不二夫のあとがきも非常に興味深い。
ドラえもんと全く違うように見えて、根は一緒。
浮気をしているような感覚。
ボノム=底抜けさん=初めてみたけど面白い。
幼少期にみたテレビアニメやコロコロコミックくらいでしか作品を知らない自分にとって、藤子不二雄といえば”安心して読めるマンガ・観られるアニメ”のイメージがまずあって、それとは別にA先生は「笑ゥせぇるすまん」を描いているけど、F先生は子ども向けのファンタジーを描き続けている。
ずっとそんなイメージを勝手に抱いていたので、たまたま観たNHKのドラマで作品を知って衝撃を受け、その勢いのまま買って読んでさらに衝撃を受けました。
落語っぽいオチが多いのが印象的。
続刊も読みたいです。
まだ4巻くらいまでしか読んでないけど、藤子・F・不二雄は世間で思われてる以上にガチSFの人だし、ガチで手塚治虫の後継者たらんとした人だったんだな、と言う感想になりました。
中年男性の社会的役割からの逃避がくり返し描かれたり、あり得たかもしれない人生のifを希求する登場人物たちが多く登場したりと、青年向けに書かれた作品ならではの苦い読後感もあって新鮮で面白い。
『カイケツ小池さん』は正義にとりつかれた話の通じないやつの描写がうまかった、こういうやつって結構ザラにいる。
『ボノム=底ぬけさん=』人間の行動はすべて遺伝子・環境に支配されているから、ただすべてを事象として捉える…みたいな考え方は他の作品でもよく見るが、だいたい快楽主義とか虚無主義に落ち着く。
いっぽうこの作品の主人公は善人を貫いていたので新鮮だった。
またとにかくオチが良い。
「今新たな遺伝子が生まれるとこなの」て。
『気楽に殺ろうよ』
変な世界に飛ばされる→知らないうちに元の世界に戻る→変な行動をしてしまう、という構成は『ドラえもん』でもよく見た気がする。
世界観の説明のために医者が火星人の例えを出していたのが、妙にわかりやすくて良かった。
『ヒョンヒョロ』
めちゃくちゃ面白かった。
「生体ノ組織ニ異物ヲ挿入シコレヲ破壊シヨウトイウココロミデハアリマセンカ。
」
「ナラバムダデス次元ガチガウ。
」
言いたすぎるこれ
宇宙人の設定なんだから、銃が効きません、という描写でもいいのに、「次元が違う」って言うのがすごく良かった。
ヒョンヒョロがずっと不気味だけどギリ親しみが勝つくらいのラインで話を進めていくのが上手いな~と思った。
(誘拐ヲ実行スル!
が際立つ)
ドラえもんにも『未知とのそうぐう機』でビー玉で宇宙人を追い返す回があったなと思い出す。
逆張りのアイデアや話の長さが適度に簡潔なおかげで、ぼくらの生活の”あたりまえ”についてまで勢い余って想像力をかきたてられてしまう。
惹き込まれる、というのはそういうことなのかも
子供と一緒に読むには早いわ。
ひっそり書棚に隠してひとりで読みます。
藤子・F・不二雄さんといえば、ドラえもんやキテレツ大百科、パーマンといった子ども向けのファンタジーのイメージが強いですが、この本は違います。
収録作品はどれもハッピーエンドで終わる物語ではなく、最後に心にモヤモヤを残し、そして考えさせられる作品です。
僕の知っている藤子・F・不二雄さんとは違う二面生をみました。
幼少期にみたテレビアニメやコロコロコミックくらいでしか作品を知らない自分にとって、藤子不二雄といえば”安心して読めるマンガ・観られるアニメ”のイメージがまずあって、それとは別にA先生は「笑ゥせぇるすまん」を描いているけど、F先生は子ども向けのファンタジーを描き続けている。
ずっとそんなイメージを勝手に抱いていたので、たまたま観たNHKのドラマで作品を知って衝撃を受け、その勢いのまま買って読んでさらに衝撃を受けました。
落語っぽいオチが多いのが印象的。
続刊も読みたいです。
同ミュージアムに行った際に購入。
少し前にNHKドラマで放送されていたのも観て面白いと思ったので、原作へ。
ストーリーのアンチテーゼや、やるせなさを感じ、さらに画力が単純なのに伝わる所を流石と思う。
そして、読んでいる時は楽しいが、読み終わると何も記憶に残っていない。
これが少年漫画の素晴らしさ。
『カイケツ小池さん』で、『デスノート』にある「名前を書いたら死ぬ」ノートを使っていたことには驚いた。
収録されている短編にハズレがなく、とても素晴らしい作品を読むことができた。
『ミノタウロスの皿』の
「ただ死ぬだけなんて・・・・・。
なんのために生まれてきたのかわからないじゃないの。
」
と言われたらすぐに私は反論できないので、いま一度生きる意味を考える必要があると感じた。
子供と一緒に読むには早いわ。
ひっそり書棚に隠してひとりで読みます。
『カイケツ小池さん』で、『デスノート』にある「名前を書いたら死ぬ」ノートを使っていたことには驚いた。
収録されている短編にハズレがなく、とても素晴らしい作品を読むことができた。
『ミノタウロスの皿』の
「ただ死ぬだけなんて・・・・・。
なんのために生まれてきたのかわからないじゃないの。
」
と言われたらすぐに私は反論できないので、いま一度生きる意味を考える必要があると感じた。
言葉は通じても、意思疎通ができるとは限らない。
無邪気な正義は悪よりも危険。
素朴でダークなメッセージがギュッと詰まった一冊だった。
どの短編もレベルが高い。
ふとした日常のなかで奇想天外な事象がぽつりと起こり、それが大なり小なり経て、しまいには取り返しのつかないオチに繋がる、見事な構成。
アイディアの出し方も上手いし、色んな本を読んでる人ゆえの知的な深みもある。
ブラックかつシニカルな物語も超好み。
もっと掘っていきます。
藤子不二夫のあとがきも非常に興味深い。
ドラえもんと全く違うように見えて、根は一緒。
浮気をしているような感覚。
ボノム=底抜けさん=初めてみたけど面白い。
どれを買うか
基本中の基本として押さえておきたい
当時のコミックに漏れがあるようなので全巻揃えるつもり
個人的閉鎖的独善的欲望と言えますな。
性欲とは??種族の存続を目的とする欲望である!
公共的社会的発展的性格を有している訳です。
ちゃんとスペアを作ってから、保健所へ電話するのが順序だろ。
出生率は年々増加するのに、自然死は減る一方!
となれば、無理の無い形で間引きを考える必要も…。
何よりの証拠が世界中に古くから伝えられてきた神話、民話、伝承です。
まだ4巻くらいまでしか読んでないけど、藤子・F・不二雄は世間で思われてる以上にガチSFの人だし、ガチで手塚治虫の後継者たらんとした人だったんだな、と言う感想になりました。
中年男性の社会的役割からの逃避がくり返し描かれたり、あり得たかもしれない人生のifを希求する登場人物たちが多く登場したりと、青年向けに書かれた作品ならではの苦い読後感もあって新鮮で面白い。
藤子・F・不二雄さんといえば、ドラえもんやキテレツ大百科、パーマンといった子ども向けのファンタジーのイメージが強いですが、この本は違います。
収録作品はどれもハッピーエンドで終わる物語ではなく、最後に心にモヤモヤを残し、そして考えさせられる作品です。
僕の知っている藤子・F・不二雄さんとは違う二面生をみました。
どの短編もレベルが高い。
ふとした日常のなかで奇想天外な事象がぽつりと起こり、それが大なり小なり経て、しまいには取り返しのつかないオチに繋がる、見事な構成。
アイディアの出し方も上手いし、色んな本を読んでる人ゆえの知的な深みもある。
ブラックかつシニカルな物語も超好み。
もっと掘っていきます。
言葉は通じても、意思疎通ができるとは限らない。
無邪気な正義は悪よりも危険。
素朴でダークなメッセージがギュッと詰まった一冊だった。
全10巻。
以前大全集のSF・異色短編1を買ったのですが、続きがなかなか見つからなかったので、こちらで読んでしまおうと思います。
FさんとAさんのざっくりした区分けとして、Fさんは「ドラえもん」なのでファンタジー、Aさんは「笑ゥせぇるすまん」なのでブラック、というものでしたが、SF短編を読むとFさんも、だいぶブラックな部分があるのだな、と再確認。
人の感情の陰陽が理解、把握できていないと、大ヒット作品は生み出せないんでしょうね。
「ドジ田ドジ郎の逆襲」が一見ハッピーエンドっぽいけども、あの二人以外は海に来なかったということは、本当なら来る予定だった他の人々には何が起きたのか?
不幸という言葉では片付けられない事件が裏では起きているのだろう。
それを感ゲルと、恐怖でしかないね、この作品。
ドジ郎がラッキーと感じた度合いによって、他人への不幸が決まっていると思うので、憧れの女性とのデートで感じた幸福度と引き換えにした不幸が訪れた人たちはどうなってのかな?なんてね。
『HUNTER×HUNTER』のナニカの等価交換ルールに怖さに通じるものがある。
こちらの方が先なので、ひょっとしたら、要素の一つなのかもしないね。
「自分会議」の読後感の悪さ。
ただ悪いからといって、嫌いとかつまらないとかでないのが、面白いところです。
救いはないけども。
そこに裏切られたと感じるから、してやられたという読後感があるから、好印象なのだと思います。
主役である学生と少年が、未来の自分、人間の汚い部分を見せつけてくる自分に嫌悪して、そうならないようにしようね、という風に終わるのかと思っていたので。
嫌悪でなく絶望してしまうとは。
嫌な話なんですよ、でも嫌いではないんです。
少年のような感覚は持ちあわせていないということが自覚しているからかな。
羨ましさなのかなぁ。
潔癖と隣り合わせにある絶望、そこに身を任せてしまう向こう見ずさ。
失ってしまった特権とでもいうのでしょうかね。
あの少年って何歳の設定なんだろうか。
大人の汚さに耐えれない感情を持っているとなると幾つだ?中学生ではないと思うんだよな、見た目的に。
小学生高学年?10歳とか?繊細な年頃って、幾つなんだろう。
特に印象深かった2作品でした。
逆張りのアイデアや話の長さが適度に簡潔なおかげで、ぼくらの生活の”あたりまえ”についてまで勢い余って想像力をかきたてられてしまう。
惹き込まれる、というのはそういうことなのかも
同ミュージアムに行った際に購入。
少し前にNHKドラマで放送されていたのも観て面白いと思ったので、原作へ。
ストーリーのアンチテーゼや、やるせなさを感じ、さらに画力が単純なのに伝わる所を流石と思う。
そして、読んでいる時は楽しいが、読み終わると何も記憶に残っていない。
これが少年漫画の素晴らしさ。
逆張りのアイデアや話の長さが適度に簡潔なおかげで、ぼくらの生活の”あたりまえ”についてまで勢い余って想像力をかきたてられてしまう。
惹き込まれる、というのはそういうことなのかも
子供と一緒に読むには早いわ。
ひっそり書棚に隠してひとりで読みます。
『カイケツ小池さん』は正義にとりつかれた話の通じないやつの描写がうまかった、こういうやつって結構ザラにいる。
『ボノム=底ぬけさん=』人間の行動はすべて遺伝子・環境に支配されているから、ただすべてを事象として捉える…みたいな考え方は他の作品でもよく見るが、だいたい快楽主義とか虚無主義に落ち着く。
いっぽうこの作品の主人公は善人を貫いていたので新鮮だった。
またとにかくオチが良い。
「今新たな遺伝子が生まれるとこなの」て。
『気楽に殺ろうよ』
変な世界に飛ばされる→知らないうちに元の世界に戻る→変な行動をしてしまう、という構成は『ドラえもん』でもよく見た気がする。
世界観の説明のために医者が火星人の例えを出していたのが、妙にわかりやすくて良かった。
『ヒョンヒョロ』
めちゃくちゃ面白かった。
「生体ノ組織ニ異物ヲ挿入シコレヲ破壊シヨウトイウココロミデハアリマセンカ。
」
「ナラバムダデス次元ガチガウ。
」
言いたすぎるこれ
宇宙人の設定なんだから、銃が効きません、という描写でもいいのに、「次元が違う」って言うのがすごく良かった。
ヒョンヒョロがずっと不気味だけどギリ親しみが勝つくらいのラインで話を進めていくのが上手いな~と思った。
(誘拐ヲ実行スル!
が際立つ)
ドラえもんにも『未知とのそうぐう機』でビー玉で宇宙人を追い返す回があったなと思い出す。
全10巻。
以前大全集のSF・異色短編1を買ったのですが、続きがなかなか見つからなかったので、こちらで読んでしまおうと思います。
FさんとAさんのざっくりした区分けとして、Fさんは「ドラえもん」なのでファンタジー、Aさんは「笑ゥせぇるすまん」なのでブラック、というものでしたが、SF短編を読むとFさんも、だいぶブラックな部分があるのだな、と再確認。
人の感情の陰陽が理解、把握できていないと、大ヒット作品は生み出せないんでしょうね。
「ドジ田ドジ郎の逆襲」が一見ハッピーエンドっぽいけども、あの二人以外は海に来なかったということは、本当なら来る予定だった他の人々には何が起きたのか?
不幸という言葉では片付けられない事件が裏では起きているのだろう。
それを感ゲルと、恐怖でしかないね、この作品。
ドジ郎がラッキーと感じた度合いによって、他人への不幸が決まっていると思うので、憧れの女性とのデートで感じた幸福度と引き換えにした不幸が訪れた人たちはどうなってのかな?なんてね。
『HUNTER×HUNTER』のナニカの等価交換ルールに怖さに通じるものがある。
こちらの方が先なので、ひょっとしたら、要素の一つなのかもしないね。
「自分会議」の読後感の悪さ。
ただ悪いからといって、嫌いとかつまらないとかでないのが、面白いところです。
救いはないけども。
そこに裏切られたと感じるから、してやられたという読後感があるから、好印象なのだと思います。
主役である学生と少年が、未来の自分、人間の汚い部分を見せつけてくる自分に嫌悪して、そうならないようにしようね、という風に終わるのかと思っていたので。
嫌悪でなく絶望してしまうとは。
嫌な話なんですよ、でも嫌いではないんです。
少年のような感覚は持ちあわせていないということが自覚しているからかな。
羨ましさなのかなぁ。
潔癖と隣り合わせにある絶望、そこに身を任せてしまう向こう見ずさ。
失ってしまった特権とでもいうのでしょうかね。
あの少年って何歳の設定なんだろうか。
大人の汚さに耐えれない感情を持っているとなると幾つだ?中学生ではないと思うんだよな、見た目的に。
小学生高学年?10歳とか?繊細な年頃って、幾つなんだろう。
特に印象深かった2作品でした。
『カイケツ小池さん』で、『デスノート』にある「名前を書いたら死ぬ」ノートを使っていたことには驚いた。
収録されている短編にハズレがなく、とても素晴らしい作品を読むことができた。
『ミノタウロスの皿』の
「ただ死ぬだけなんて・・・・・。
なんのために生まれてきたのかわからないじゃないの。
」
と言われたらすぐに私は反論できないので、いま一度生きる意味を考える必要があると感じた。
どれを買うか
基本中の基本として押さえておきたい
当時のコミックに漏れがあるようなので全巻揃えるつもり
藤子不二夫のあとがきも非常に興味深い。
ドラえもんと全く違うように見えて、根は一緒。
浮気をしているような感覚。
ボノム=底抜けさん=初めてみたけど面白い。
個人的閉鎖的独善的欲望と言えますな。
性欲とは??種族の存続を目的とする欲望である!
公共的社会的発展的性格を有している訳です。
ちゃんとスペアを作ってから、保健所へ電話するのが順序だろ。
出生率は年々増加するのに、自然死は減る一方!
となれば、無理の無い形で間引きを考える必要も…。
何よりの証拠が世界中に古くから伝えられてきた神話、民話、伝承です。
幼少期にみたテレビアニメやコロコロコミックくらいでしか作品を知らない自分にとって、藤子不二雄といえば”安心して読めるマンガ・観られるアニメ”のイメージがまずあって、それとは別にA先生は「笑ゥせぇるすまん」を描いているけど、F先生は子ども向けのファンタジーを描き続けている。
ずっとそんなイメージを勝手に抱いていたので、たまたま観たNHKのドラマで作品を知って衝撃を受け、その勢いのまま買って読んでさらに衝撃を受けました。
落語っぽいオチが多いのが印象的。
続刊も読みたいです。
子供と一緒に読むには早いわ。
ひっそり書棚に隠してひとりで読みます。
どの短編もレベルが高い。
ふとした日常のなかで奇想天外な事象がぽつりと起こり、それが大なり小なり経て、しまいには取り返しのつかないオチに繋がる、見事な構成。
アイディアの出し方も上手いし、色んな本を読んでる人ゆえの知的な深みもある。
ブラックかつシニカルな物語も超好み。
もっと掘っていきます。
藤子・F・不二雄さんといえば、ドラえもんやキテレツ大百科、パーマンといった子ども向けのファンタジーのイメージが強いですが、この本は違います。
収録作品はどれもハッピーエンドで終わる物語ではなく、最後に心にモヤモヤを残し、そして考えさせられる作品です。
僕の知っている藤子・F・不二雄さんとは違う二面生をみました。
同ミュージアムに行った際に購入。
少し前にNHKドラマで放送されていたのも観て面白いと思ったので、原作へ。
ストーリーのアンチテーゼや、やるせなさを感じ、さらに画力が単純なのに伝わる所を流石と思う。
そして、読んでいる時は楽しいが、読み終わると何も記憶に残っていない。
これが少年漫画の素晴らしさ。
どの短編もレベルが高い。
ふとした日常のなかで奇想天外な事象がぽつりと起こり、それが大なり小なり経て、しまいには取り返しのつかないオチに繋がる、見事な構成。
アイディアの出し方も上手いし、色んな本を読んでる人ゆえの知的な深みもある。
ブラックかつシニカルな物語も超好み。
もっと掘っていきます。
まだ4巻くらいまでしか読んでないけど、藤子・F・不二雄は世間で思われてる以上にガチSFの人だし、ガチで手塚治虫の後継者たらんとした人だったんだな、と言う感想になりました。
中年男性の社会的役割からの逃避がくり返し描かれたり、あり得たかもしれない人生のifを希求する登場人物たちが多く登場したりと、青年向けに書かれた作品ならではの苦い読後感もあって新鮮で面白い。
言葉は通じても、意思疎通ができるとは限らない。
無邪気な正義は悪よりも危険。
素朴でダークなメッセージがギュッと詰まった一冊だった。
どれを買うか
基本中の基本として押さえておきたい
当時のコミックに漏れがあるようなので全巻揃えるつもり
言葉は通じても、意思疎通ができるとは限らない。
無邪気な正義は悪よりも危険。
素朴でダークなメッセージがギュッと詰まった一冊だった。
全10巻。
以前大全集のSF・異色短編1を買ったのですが、続きがなかなか見つからなかったので、こちらで読んでしまおうと思います。
FさんとAさんのざっくりした区分けとして、Fさんは「ドラえもん」なのでファンタジー、Aさんは「笑ゥせぇるすまん」なのでブラック、というものでしたが、SF短編を読むとFさんも、だいぶブラックな部分があるのだな、と再確認。
人の感情の陰陽が理解、把握できていないと、大ヒット作品は生み出せないんでしょうね。
「ドジ田ドジ郎の逆襲」が一見ハッピーエンドっぽいけども、あの二人以外は海に来なかったということは、本当なら来る予定だった他の人々には何が起きたのか?
不幸という言葉では片付けられない事件が裏では起きているのだろう。
それを感ゲルと、恐怖でしかないね、この作品。
ドジ郎がラッキーと感じた度合いによって、他人への不幸が決まっていると思うので、憧れの女性とのデートで感じた幸福度と引き換えにした不幸が訪れた人たちはどうなってのかな?なんてね。
『HUNTER×HUNTER』のナニカの等価交換ルールに怖さに通じるものがある。
こちらの方が先なので、ひょっとしたら、要素の一つなのかもしないね。
「自分会議」の読後感の悪さ。
ただ悪いからといって、嫌いとかつまらないとかでないのが、面白いところです。
救いはないけども。
そこに裏切られたと感じるから、してやられたという読後感があるから、好印象なのだと思います。
主役である学生と少年が、未来の自分、人間の汚い部分を見せつけてくる自分に嫌悪して、そうならないようにしようね、という風に終わるのかと思っていたので。
嫌悪でなく絶望してしまうとは。
嫌な話なんですよ、でも嫌いではないんです。
少年のような感覚は持ちあわせていないということが自覚しているからかな。
羨ましさなのかなぁ。
潔癖と隣り合わせにある絶望、そこに身を任せてしまう向こう見ずさ。
失ってしまった特権とでもいうのでしょうかね。
あの少年って何歳の設定なんだろうか。
大人の汚さに耐えれない感情を持っているとなると幾つだ?中学生ではないと思うんだよな、見た目的に。
小学生高学年?10歳とか?繊細な年頃って、幾つなんだろう。
特に印象深かった2作品でした。
藤子・F・不二雄さんといえば、ドラえもんやキテレツ大百科、パーマンといった子ども向けのファンタジーのイメージが強いですが、この本は違います。
収録作品はどれもハッピーエンドで終わる物語ではなく、最後に心にモヤモヤを残し、そして考えさせられる作品です。
僕の知っている藤子・F・不二雄さんとは違う二面生をみました。
まだ4巻くらいまでしか読んでないけど、藤子・F・不二雄は世間で思われてる以上にガチSFの人だし、ガチで手塚治虫の後継者たらんとした人だったんだな、と言う感想になりました。
中年男性の社会的役割からの逃避がくり返し描かれたり、あり得たかもしれない人生のifを希求する登場人物たちが多く登場したりと、青年向けに書かれた作品ならではの苦い読後感もあって新鮮で面白い。
『カイケツ小池さん』で、『デスノート』にある「名前を書いたら死ぬ」ノートを使っていたことには驚いた。
収録されている短編にハズレがなく、とても素晴らしい作品を読むことができた。
『ミノタウロスの皿』の
「ただ死ぬだけなんて・・・・・。
なんのために生まれてきたのかわからないじゃないの。
」
と言われたらすぐに私は反論できないので、いま一度生きる意味を考える必要があると感じた。
藤子不二夫のあとがきも非常に興味深い。
ドラえもんと全く違うように見えて、根は一緒。
浮気をしているような感覚。
ボノム=底抜けさん=初めてみたけど面白い。
逆張りのアイデアや話の長さが適度に簡潔なおかげで、ぼくらの生活の”あたりまえ”についてまで勢い余って想像力をかきたてられてしまう。
惹き込まれる、というのはそういうことなのかも
『カイケツ小池さん』は正義にとりつかれた話の通じないやつの描写がうまかった、こういうやつって結構ザラにいる。
『ボノム=底ぬけさん=』人間の行動はすべて遺伝子・環境に支配されているから、ただすべてを事象として捉える…みたいな考え方は他の作品でもよく見るが、だいたい快楽主義とか虚無主義に落ち着く。
いっぽうこの作品の主人公は善人を貫いていたので新鮮だった。
またとにかくオチが良い。
「今新たな遺伝子が生まれるとこなの」て。
『気楽に殺ろうよ』
変な世界に飛ばされる→知らないうちに元の世界に戻る→変な行動をしてしまう、という構成は『ドラえもん』でもよく見た気がする。
世界観の説明のために医者が火星人の例えを出していたのが、妙にわかりやすくて良かった。
『ヒョンヒョロ』
めちゃくちゃ面白かった。
「生体ノ組織ニ異物ヲ挿入シコレヲ破壊シヨウトイウココロミデハアリマセンカ。
」
「ナラバムダデス次元ガチガウ。
」
言いたすぎるこれ
宇宙人の設定なんだから、銃が効きません、という描写でもいいのに、「次元が違う」って言うのがすごく良かった。
ヒョンヒョロがずっと不気味だけどギリ親しみが勝つくらいのラインで話を進めていくのが上手いな~と思った。
(誘拐ヲ実行スル!
が際立つ)
ドラえもんにも『未知とのそうぐう機』でビー玉で宇宙人を追い返す回があったなと思い出す。
同ミュージアムに行った際に購入。
少し前にNHKドラマで放送されていたのも観て面白いと思ったので、原作へ。
ストーリーのアンチテーゼや、やるせなさを感じ、さらに画力が単純なのに伝わる所を流石と思う。
そして、読んでいる時は楽しいが、読み終わると何も記憶に残っていない。
これが少年漫画の素晴らしさ。
幼少期にみたテレビアニメやコロコロコミックくらいでしか作品を知らない自分にとって、藤子不二雄といえば”安心して読めるマンガ・観られるアニメ”のイメージがまずあって、それとは別にA先生は「笑ゥせぇるすまん」を描いているけど、F先生は子ども向けのファンタジーを描き続けている。
ずっとそんなイメージを勝手に抱いていたので、たまたま観たNHKのドラマで作品を知って衝撃を受け、その勢いのまま買って読んでさらに衝撃を受けました。
落語っぽいオチが多いのが印象的。
続刊も読みたいです。
個人的閉鎖的独善的欲望と言えますな。
性欲とは??種族の存続を目的とする欲望である!
公共的社会的発展的性格を有している訳です。
ちゃんとスペアを作ってから、保健所へ電話するのが順序だろ。
出生率は年々増加するのに、自然死は減る一方!
となれば、無理の無い形で間引きを考える必要も…。
何よりの証拠が世界中に古くから伝えられてきた神話、民話、伝承です。
まだ4巻くらいまでしか読んでないけど、藤子・F・不二雄は世間で思われてる以上にガチSFの人だし、ガチで手塚治虫の後継者たらんとした人だったんだな、と言う感想になりました。
中年男性の社会的役割からの逃避がくり返し描かれたり、あり得たかもしれない人生のifを希求する登場人物たちが多く登場したりと、青年向けに書かれた作品ならではの苦い読後感もあって新鮮で面白い。
全10巻。
以前大全集のSF・異色短編1を買ったのですが、続きがなかなか見つからなかったので、こちらで読んでしまおうと思います。
FさんとAさんのざっくりした区分けとして、Fさんは「ドラえもん」なのでファンタジー、Aさんは「笑ゥせぇるすまん」なのでブラック、というものでしたが、SF短編を読むとFさんも、だいぶブラックな部分があるのだな、と再確認。
人の感情の陰陽が理解、把握できていないと、大ヒット作品は生み出せないんでしょうね。
「ドジ田ドジ郎の逆襲」が一見ハッピーエンドっぽいけども、あの二人以外は海に来なかったということは、本当なら来る予定だった他の人々には何が起きたのか?
不幸という言葉では片付けられない事件が裏では起きているのだろう。
それを感ゲルと、恐怖でしかないね、この作品。
ドジ郎がラッキーと感じた度合いによって、他人への不幸が決まっていると思うので、憧れの女性とのデートで感じた幸福度と引き換えにした不幸が訪れた人たちはどうなってのかな?なんてね。
『HUNTER×HUNTER』のナニカの等価交換ルールに怖さに通じるものがある。
こちらの方が先なので、ひょっとしたら、要素の一つなのかもしないね。
「自分会議」の読後感の悪さ。
ただ悪いからといって、嫌いとかつまらないとかでないのが、面白いところです。
救いはないけども。
そこに裏切られたと感じるから、してやられたという読後感があるから、好印象なのだと思います。
主役である学生と少年が、未来の自分、人間の汚い部分を見せつけてくる自分に嫌悪して、そうならないようにしようね、という風に終わるのかと思っていたので。
嫌悪でなく絶望してしまうとは。
嫌な話なんですよ、でも嫌いではないんです。
少年のような感覚は持ちあわせていないということが自覚しているからかな。
羨ましさなのかなぁ。
潔癖と隣り合わせにある絶望、そこに身を任せてしまう向こう見ずさ。
失ってしまった特権とでもいうのでしょうかね。
あの少年って何歳の設定なんだろうか。
大人の汚さに耐えれない感情を持っているとなると幾つだ?中学生ではないと思うんだよな、見た目的に。
小学生高学年?10歳とか?繊細な年頃って、幾つなんだろう。
特に印象深かった2作品でした。
子供と一緒に読むには早いわ。
ひっそり書棚に隠してひとりで読みます。
逆張りのアイデアや話の長さが適度に簡潔なおかげで、ぼくらの生活の”あたりまえ”についてまで勢い余って想像力をかきたてられてしまう。
惹き込まれる、というのはそういうことなのかも
個人的閉鎖的独善的欲望と言えますな。
性欲とは??種族の存続を目的とする欲望である!
公共的社会的発展的性格を有している訳です。
ちゃんとスペアを作ってから、保健所へ電話するのが順序だろ。
出生率は年々増加するのに、自然死は減る一方!
となれば、無理の無い形で間引きを考える必要も…。
何よりの証拠が世界中に古くから伝えられてきた神話、民話、伝承です。
幼少期にみたテレビアニメやコロコロコミックくらいでしか作品を知らない自分にとって、藤子不二雄といえば”安心して読めるマンガ・観られるアニメ”のイメージがまずあって、それとは別にA先生は「笑ゥせぇるすまん」を描いているけど、F先生は子ども向けのファンタジーを描き続けている。
ずっとそんなイメージを勝手に抱いていたので、たまたま観たNHKのドラマで作品を知って衝撃を受け、その勢いのまま買って読んでさらに衝撃を受けました。
落語っぽいオチが多いのが印象的。
続刊も読みたいです。
『カイケツ小池さん』は正義にとりつかれた話の通じないやつの描写がうまかった、こういうやつって結構ザラにいる。
『ボノム=底ぬけさん=』人間の行動はすべて遺伝子・環境に支配されているから、ただすべてを事象として捉える…みたいな考え方は他の作品でもよく見るが、だいたい快楽主義とか虚無主義に落ち着く。
いっぽうこの作品の主人公は善人を貫いていたので新鮮だった。
またとにかくオチが良い。
「今新たな遺伝子が生まれるとこなの」て。
『気楽に殺ろうよ』
変な世界に飛ばされる→知らないうちに元の世界に戻る→変な行動をしてしまう、という構成は『ドラえもん』でもよく見た気がする。
世界観の説明のために医者が火星人の例えを出していたのが、妙にわかりやすくて良かった。
『ヒョンヒョロ』
めちゃくちゃ面白かった。
「生体ノ組織ニ異物ヲ挿入シコレヲ破壊シヨウトイウココロミデハアリマセンカ。
」
「ナラバムダデス次元ガチガウ。
」
言いたすぎるこれ
宇宙人の設定なんだから、銃が効きません、という描写でもいいのに、「次元が違う」って言うのがすごく良かった。
ヒョンヒョロがずっと不気味だけどギリ親しみが勝つくらいのラインで話を進めていくのが上手いな~と思った。
(誘拐ヲ実行スル!
が際立つ)
ドラえもんにも『未知とのそうぐう機』でビー玉で宇宙人を追い返す回があったなと思い出す。
『カイケツ小池さん』で、『デスノート』にある「名前を書いたら死ぬ」ノートを使っていたことには驚いた。
収録されている短編にハズレがなく、とても素晴らしい作品を読むことができた。
『ミノタウロスの皿』の
「ただ死ぬだけなんて・・・・・。
なんのために生まれてきたのかわからないじゃないの。
」
と言われたらすぐに私は反論できないので、いま一度生きる意味を考える必要があると感じた。
藤子・F・不二雄さんといえば、ドラえもんやキテレツ大百科、パーマンといった子ども向けのファンタジーのイメージが強いですが、この本は違います。
収録作品はどれもハッピーエンドで終わる物語ではなく、最後に心にモヤモヤを残し、そして考えさせられる作品です。
僕の知っている藤子・F・不二雄さんとは違う二面生をみました。
同ミュージアムに行った際に購入。
少し前にNHKドラマで放送されていたのも観て面白いと思ったので、原作へ。
ストーリーのアンチテーゼや、やるせなさを感じ、さらに画力が単純なのに伝わる所を流石と思う。
そして、読んでいる時は楽しいが、読み終わると何も記憶に残っていない。
これが少年漫画の素晴らしさ。
どれを買うか
基本中の基本として押さえておきたい
当時のコミックに漏れがあるようなので全巻揃えるつもり
どの短編もレベルが高い。
ふとした日常のなかで奇想天外な事象がぽつりと起こり、それが大なり小なり経て、しまいには取り返しのつかないオチに繋がる、見事な構成。
アイディアの出し方も上手いし、色んな本を読んでる人ゆえの知的な深みもある。
ブラックかつシニカルな物語も超好み。
もっと掘っていきます。